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事業承継の影響により、今後ますます企業買収・合併が増えていきます。しかしほとんどの議論が財務的な話ばかりで、合併後の「統合策」についてはお粗末なプランが多いのが実態です。その理由は担当者が「組織作り」を理解していないからかも知れません。組織コンサルはまさにこの場面で力を発揮します。異なる文化の組織をいかにひとつにまとめていくか。どういう組織を作り上げれば最善なのか。その道筋を私たちは作ります。中小企業同士であれば”2年”を組織統合の目標としています。
非常に問い合わせが多い案件です。強力なワンマン社長が高齢化し、次世代に事業を譲りたいのが、それが難しいというご相談です。難しいことはよく分かります。ご子息や部下が育っていないからです。現社長の意思・ノウハウ・本気さ・方針を維持しつつ、事業を継承するため、組織の手直しと強力な研修およびOJT指導を行っていきます。ほとんどケースが力を持つ社長に全員が甘えている状況ですので、それを打破する施策を実施していきます。時間がないケースも多いので、一番厳しく指導していくプロジェクトとなります。
公益的な目的を持った法人は、概ね「組織化」できていません。残念ながら、これは事実です。いい職員が集まっているのですが、皆、バラバラで、最悪は仲が悪く、いがみ合い、組織としての目標を達成できずにいます。優秀な方も多いので、実施する施策はとてもシンプルです。全員に「組織とは何か」を教え、それぞれの役目とルールを定義していくだけになります。そして中間のリーダー陣が固まれば、組織としての一体感が出てきます。公的な目標があるだけに、組織としての一体感が出来上がれば、非常にいい職場に変わります。
座学的な教育だけではなく、時間をかけて、しっかり個別教育を行っていくサポートも行っています。対象はほとんどの場合、No.2か部長になります。その理由は明白。この2役が機能しないと会社が潰れるからです。最も多いケースが「心がまだ経営側になっていない」という状況。まだ社員側の視点と思考しか持っていないのです。個別指導では、「幼児性の気づき」から始まり、上級管理職のあるべき立ち振る舞いと思考を継続的に教えていきます。またOJT的に指導に入るため、日々の発言や指示の仕方にも改善を求めていきます。No.2や部長が機能しないという状況は会社の一大事ですから、徹底的に指導を行っていくことになります。
※近年、大きな企業課題となっている「覇気がなくなった50歳」の個別指導・支援も「組織コンサルの会」では行っています。
仕事がひとりひとりで完結し、職人的な技術が必要とされる職場から、時々要請があります。あまりに職人気質が強い為、組織化できず、ノウハウ共有や社員育成に支障が出ているというケースです。事業戦略次第ではありますが、拡大を目指すのであれば、間違いなく「組織化」を行った方がいいでしょう。手段に特殊性はなく「組織設計」→「全社員教育」→「OJTによる管理職育成」で概ね組織化が進みます。どの社員も将来のことを考えれば、会社が組織化し、強くなり、永続性を持った方がいいと考えます。それをしっかり理解させてから組織化に取り組めば、必ず社内文化は変わり、目指す「組織」になっていきます。
多くの中小企業で現在悩みの種になっている話です。辞める社員が多いが故に、社員に甘くなり、「ホワイト企業」を目指そうとする会社もありますが、大抵うまくいきません。方向性が間違っています。社員にしっかりと会社の「将来性(戦略)」を感じさせ、そこに社員ひとりひとりがたどり着く為の「指導」を行い、上司がしっかり部下を見てあげられる「環境」を整備することが最初にやるべき施策となります。小手先の対策は効果がないだけではなく、優秀な社員を辞めさせることに繋がるということを私たちは理解しなければなりません。企業としての「当たり前」をしっかり行うことがやはり社員にとっても最善となります。