中小企業の組織作りの実態(2)

組織作りの考え方

昔から、「組織は戦略に従う」と言われていますが、
現場で実際の組織作りを行っている私たちにとっても、
とても重要な考え方の一つです。

まず会社は、儲けること、稼ぐこと、それが第一です。
どんな組織を作るか(組織設計)は、
いかに商売をやっていくか、いかにして儲け続けるか、
という「戦略」を確定させることから始まります。
組織は、確定したその事業戦略を実行・実現する部隊のことなのです。

上の図のように、基本的に会社は、三つの機能から成り立っています。
私たちの表現で言うと“商売” “組織” “管理”です。

組織作りは、まず商売、つまり儲ける手法が決まってから作ります。
まずは、「この会社はどうやって儲けていくか」という、
事業戦略を明確に言葉にするのが組織よりも先です。

そして、その商売をやるのであれば、どのような組織が必要で、
どんな人材が必要なのか、管理職にはどんな働きをして欲しいのか、
管理の体制はどうするのか、業務のルール、採用や教育の仕組みは、報酬制度、
どんな考え方で働き、どんな文化の組織であればその事業戦略を実行できるのか、
これらがすべて組織戦略になっていきます。

組織は、たった一つの施策では作れないのです。
組織づくりは多くの施策を複合的に、
そしてタイミングよく行っていく必要があり、
それらすべてが「儲かること(事業戦略の達成)」に繋がっていること。
これが最も重要なポイントになります。

この一貫性のある「組織施策群(組織戦略)」が社員に納得感を与えます。
納得するから社員は動くのです。

しかし多くの会社では、連動していない社内施策をバラバラと行い、
筋道が通っていない命令とルールに社員は反発し、
モチベーションを下げています。

私たちが作らなければならない組織の姿は、
「社員が自然と動いてしまう仕組み(=組織)」
なのです。

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