組織に求められる人材とは何か?
会社という組織には、色々な種類の“問題社員”が存在します。
皆さんは“問題社員”と聞いた時、
どんな社員のことを思い浮かべるでしょう?
私たちは、会社の目的を果たすために、それぞれ役割を与えられ、
それをこなしています。それが仕事です。
会社は私たちに、仕事をしてもらうことへの対価として給料を支払い、
成果を上げてくれることを期待しています。
しかし当然、個人個人の業務処理のレベルには差が生じてきます。
仕事の仕上がりが、早く・正確で・質も高いという優秀な社員もいれば、
何をするにも時間がかかり、ミスも多く、仕事の完成度も少し足りない
という社員もいるでしょう。
私たちは、少しでも質の高い業務をこなせるよう、
スキルを覚え知識を増やし、
会社からの期待を上回る成果を出せるよう努力していかなければなりません。
自分の評価を上げるために、自分自身が努力するのは当たり前の話です。
従って、
A:質の高い仕事ができる優秀な社員
B:高い成果を出そうと努力している社員
C:期待された成果を出さず、努力もしない社員
3種類の社員のうち、AとBが、会社にとって有益な存在です。
Cはいわゆる<問題社員>と言えるでしょう。
今、高い成果を出せていようがいまいが、
より良くなるために努力をしていればBであると言えます。
会社は現在の実力だけでなく、将来のことを考え、
“能力を高めいずれ高い成果を出す社員になってくれる”
ということも期待しているからです。
組織に求められる人材とは
それでは、“個人として高いレベルの業務遂行を目指す社員”が、
<組織に求められる人材>なのでしょうか?
自分自身に高いレベルを求め、成果を出そうと努力している社員は、
時に周りの人に自らと同じ成果や努力を求め、
自分自身の勝手な理想像を押し付けることがあります。
人にはそれぞれの価値観と正義があり、
人の数だけ「正論」があることを知らず、
自分の「正論」だけが唯一のものだと信じて疑わずに、
上司であろうと部下であろうとお構いなしに攻撃するのです。
自分だけの「正論」で、上司を突き上げ、他部署とは対立関係になり、
部下に対してはただきつく当たるだけ。
そんな風に相手を“論破”したところで何も意味がないことをわからずに、
「正論というのは常に正しく一つしかなく、正論はいつも言っていいもの」
と思っている。
“本当の問題社員”はこういった
“周囲の人を概ね不快にする幼児性の高い社員”です。
こういった方は、業務の遂行能力が高いため、
「自分は優秀だ。会社に求められている。」と
勘違いしてしまうことが多いのですが、実は組織に不要な社員なのです。
組織で働くことに向いていないので、本当は辞めてくれた方がいいのですが、
なかなかそれに気づいてくれません。
多くの人が集まって成立している企業という組織では、
“個人の仕事ができる“だけでは、優秀な社員であることにはなりません。
本当に組織に求められる人材とは、
個人として「成果を出している or 努力している」ではなく、
「“できない人をできるように動かすのが仕事の本質”と理解し、
“周りを育て、周りを動かし、組織全体を正しい方向に導く”
ことができる人材」
のことを言うのです。
組織にとって最も価値が高いのは、
「組織全体の生産性を高めること」
です。
もし今あなたが“上司”なのであれば部下を正しく導き、
もし“部下”なのであればしっかりと上司を支え、
会社組織全体の生産性を高める動きをしてください。
「正論を振りかざして組織のムードをぶち壊す」のも、
「波風立てないようになるべく関わらず、自分のことだけ考える」のも、
どちらも<問題社員>の行動です。
仲間や会社に貢献するために、最もふさわしい行動は何か。
それを追い求め続けることで、
あなたは組織に求められる人材になるのだろうと思います。
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